ナウ は ツイッターより早かった <松本亀吉氏のレビューも共に>
CDを出していただいていて、その中身51曲というあたりから
まあ、真面目な音楽をやっていないということは
読み取っていただけるのではないでしょうか。
(真面目な音楽なんてできない3人でございます)
こちらで試聴できます。
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4曲目にヌーヌの代表曲のひとつ!?
「腹筋」という曲の歌詞が…
♫腹筋 ふっきんナウ 腹筋 ふっきんナウ
♫背筋 ハイキンナウ 背筋 ハイキンなう
…と、20年も前につくった時点で
「ナウナウ」言うてまして…
今や…もう、ツイッターでもナウ言うてへんけど
ツイッターより「今」を「先取り」していたんやん!
ってドキュメントに我ながらスゴイと自己賛美♥
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実はこのCDの亀吉氏が書いてくれたレビューが
素晴らしく、わたし達にはもったいない代物なんでございます。
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<ヌーヌというバンド自体は決してスカムではない>
唐突ですが、1990年代に難波ベアーズというライブハウスを中心に繰り広げられた「関西スカム」と呼ばれるアンダーグラウンド音楽シーンの概要について語りたいと思います。ヌーヌのチャーミングなアルバムのライナーノーツにはあまり相応しくない気もしますが、彼女たちの演奏の歴史的な背景、源流みたいなものを少し読みとっていただけるかもしれません。
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ベアーズ店長=山本精一が初めて「スカム」という言葉を冠したのは1993年2月の『スカムの日』というイベントだった。出演バンドはウルトラファッカーズ、まぐろPCCBHS、カルテ、デジタル式。いずれも楽器の演奏が下手で、空回りする奇矯な演出を見せつけるばかりのパフォーマンスは観客に苦痛を強いるものだった。
ご存じのとおり山本は当時隆盛を極めたボアダムズのギタリストであり、ボアダムズの他のメンバーも「スカム」の自家中毒性に感化された。とにかくヘタクソな、限りなく音楽から遠ざかるアプローチのボア別ユニットが次々と出演したシリーズ・イベント『スカムナイト』は毎回ベアーズを満員にした。
かっこよく言えば脱構築の果てに音楽非音楽の臨界を探求する試み。普通に見るとただめちゃくちゃなノイズあるいは「わざわざステージでやるべきじゃないこと」をステージでやっているだけ。それらが「関西スカム」と総称された。
ブームは短期間で終息したが、いまだに「関西発のエキセントリックな音楽」が「関西スカム」と形容される風潮が残っているのは、当時のスカム・バンドのインパクトの強さと伝説性の高さを証明しているように思う。
なかなかヌーヌの話にならないのを承知で、さらに遡ってしまおう。70年代末期以降のパンク、ニューウェーヴのムーヴメントが「スカム」に与えた影響も計り知れない。非常階段のハプニング性を増長させたハナタラシ、THE金魚、ヘデイク、PCCBHSなどといったバンドは「楽器が弾けないという前提でバンドを演じる」という矛盾を露悪的に提示した。楽器ができないのにライブをやると往々にして暴力的になり火災や喧嘩を引き起こすケースが多く、そのアティテュードはスカムに直結した。バイオレンスとほぶらきんの痛快なナンセンスを融合させたオシリペンペンズは近年も大いに活躍していて、関西パンク、ニューウェーヴからスカムへの流れを象徴するスターだ。
このままではオシリペンペンズのライナーノーツになってしまう。そろそろヌーヌに触れなくては。
こうした「ステージで何やっても許される」という土壌にヌーヌは登場した。楽器などできなくてよい。「音楽かどうかも怪しい」というレベルはすでにスーパーボールという女子高生トリオが跳び越えていた。まず、ヌーヌの魅力は「いわゆるスカム文脈」に実にキュートな歌声を乗せた点にあると思う。彼女たちの無邪気なシャウトは、アマリリスのアリスセイラーや稀有なる歌声を誇ったボーカリスト=Duppiなど関西ニューウェーヴ・ロリータたちを想起させるし、さらに遡るとレインコーツやスリッツといった70年代英国のガールズ・パンクやシャグスのイノセンスに辿り着くだろう。また「殺したいリストNo.1」にはUFO OR DIE(ボアダムズから派生したジャンク・ファンク・バンド)のフレーズを思い出し、ヌーヌの雑食性を感じさせる。ファントム・サーファーズとの共演に象徴されるとおりガレージ・パンク・マナーに則った構成の曲も多く、筆者が今回ヌーヌの音源を聴かせてもらって最初に連想したのは東京のセクシーなガールズ・ガレージ・バンド=フラメンコ・ア・ゴーゴーだったことも付記しておきたい。
「スカムスカム」とうるさく書いてしまったが、ヌーヌというバンド自体は決してスカムではない。それが培った牧歌的なシーンに現れた、文字通りの意味でのハードコア・パンク・バンドだと思う。パラダイス・ガラージ(豊田道倫)、メンボーズ、戸張大輔、アスカ・テンプル(弓場宗治)など「スカム」をキーワードに出来したものの、その範疇を軽く飛翔したミュージシャンたちと並んで、ヌーヌもまた「スカムを踏み越えた存在」のひとつに挙げられるべきだろう。
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筆者もかつて愛用したカシオのキーボード「Rapman」のプリセット・フレーズを懐かしく聴きながら、取りとめのない想い出話が中心になってしまいました。すみません。
(松本亀吉)
ああ…泣けます。
ここに書いていただいている…「レインコーツ」のことを
ヌーヌをやり始める前に、保山さんに教えてもらい
ああ…こんなバンドいるんだ…かっこいいと一瞬で魅了された。
そして、ヌーヌではないが、東京に転勤できてヌーヌを
お休み中にやっていた(今、お休み中)の
m.a.g.o.というバンドで、なんと、レインコーツの初来日の
前座が叶った。
その話は…また、今度。
そう、我々はスカム、スカム…言われてましたが
どうやらスカムじゃなかったらしい…よかったW